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大勢の島民に見送られ笑顔でお別れ 保戸島診療所 荒木康雄先生
取材日誌600
3月28日、平成28年4月から延べ3年にわたり、保戸島の島民のみなさんの生命と健康を第一に考え、温かく見守ってきた荒木康雄先生へ、長年の功績と多大な貢献に対し、川野市長から感謝状が贈られました。また、翌日29日に最後の診療日を迎えました。
この日も島内からたくさんの患者さんが診療所を訪れ、いつもと変わらず一人ひとりの診察と健康経過観察を行いました。先生は、週に4日、保戸島に渡り、特にご年配の方々の健康や体調を診てきました。
決して十分とは言えない診療体制の中で、糖尿病や高血圧、生活習慣病など、たくさんの方が抱える問題と向き合いながら、苦労を重ねてきた姿が、多くの島民から慕われ続け、島の支えにもなっていました。
診察を終えた荒木先生は、何人もの方とお別れの言葉を交わしながら、船着き場まで歩き、いつもの船へと乗り込みました。島民が用意してくれた紙テープと花束を両手に持ち、大勢の人に見送られながら湾内を回り、保戸島に別れを告げました。
先生は、しばらくゆっくりされるそうです。長い間ありがとうございました。
また、4月から荒木先生に代わり、新たに大村一郎先生が保戸島診療所の院長として着任しました。これからよろしくお願いします。