保健師だより(14)「ヘルスメイトによるサロンへの出前授業」
令和2年10月27日(火曜日)、津久見市食生活改善推進協議会(ヘルスメイト)による『生涯骨太クッキング』が感染症対策の関係でサロンの再開が難しい地区に向けて開催されました。
生涯骨太クッキングとは
年齢を重ねてくると、低栄養のリスクや孤食の機会も増え、
フレイルや介護が必要な状態になることが心配されます。
高齢者にとって、栄養は、筋肉を作る上でも重要です。
筋肉量が少なくなると、代謝が落ちるので、脂肪が溜まりやすくなります。
すると、肥満から膝などへの負荷が増すだけでなく、生活習慣病のリスクが高まります。
津久見市の介護が必要となる二大原因は、『生活習慣病』と『膝などの運動器疾患』です。
生活習慣病は、脳血管疾患などの重篤な状態に繋がるだけでなく、認知症にもつながると言われています。
その普及啓発の一環として、食事をきっかけに、生活習慣病予防とロコモティブシンドローム(運動器症候群)について考えてもらい、生活習慣を見直すことを目的として行いました。
今年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、ヘルスメイトさんが地区に出向いておかずの配布、栄養に関する資料・ランチョンマットの配布を行いました。
メニュー
★サバ缶のハンバーグきのこあんかけ
サバの水煮缶を使うことで、骨ごと食べることができカルシウムを補うことが出来ます!
エネルギー 290㎉ / たんぱく質 24.1g / 脂質 15.5g / 食塩相当量 1.5g
★カッテージチーズの白和え風サラダ
チーズで筋肉を作るのに必要なたんぱく質をプラスすることが出来ます!
エネルギー 123㎉ / たんぱく質 5.3g / 脂質 9.1g / 食塩相当量 0.8g
この他にも、生活習慣病予防とロコモ予防に関する資料やメニューが載った冊子の配布、一日に必要な食事量が分かるランチョンマットの配布もしてくれました。
当日の様子
(1)介護予防推進員さんや区長さんの協力の元、体温測定などの感染症対策を実施しました。
(2)ヘルスメイトさんも手袋など感染症対策を講じ、配布を行いました。
(3)フレイル予防のため、会場内は自分でおかずを受取に行くようにするようにしていました。
(3)1人1人に、ヘルスメイトさんからメニューの説明や管理栄養士より具体的な栄養についての説明も行われました。
参加者の声
・サロンがお休みで、なかなか皆と会えなかったが、少しの時間でも会って話すことが出来てよかった。
・自分では作らないので参考にしたい。
・久々歩いて気持よかった。なかなか外に出る機会がなかったので。
・今回のことをきっかけに新たな形でのサロンの再開に向け、検討していきたい。